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第14回秋田県作業療法学会 in 由利本荘 シンポジウム「地域に求められること、地域ができること」

平成17年4月24日
由利本荘地区会員、井口 謙治氏がシンポジストとして参加しました。


                                                                                 井口 謙治

 平成9年10月20日月曜日午後4時ころに、脳出血で倒れてから、凡そ8年半の月日が経過しました。

 右半身麻痺ですが、改造した車にも乗れ、三年間の休業が明けた段階で会社に復帰も出来、一通りの生活ができるようになりました。

 入院したときは重い言語障害もあり、家族とすらコミュニケーションがままならない境遇に落ち込み、人生に絶望したことも最初のころ、ありました。
   

 

 その、絶望の淵から元気に戻ってこられたのは、家族や大勢の友人そして会社の皆さんに支えられたことと、病院の先生方やOT・PT・言語の先生達のこころある診療とリハビリあるいは看護婦さんに励まされたおかげと心より感謝しております。


 その中で、印象の大きかったと同時に、その言葉の一言が「リハビリの克て(かて)」でした。
その一言というのは、
「会社に復帰する気があるんだったら、寝るのは夜だけにしろ」
でした。

 その言葉の言い方は、個人差あるにしろ、「作業療法士・理学療法士の先生」が本当に自分のことを考えてくれた結果、強い口調で励ましてくれていたと・・・。

 自分も会社復帰を一日も早くしたいと願っていたので、朝やお昼ご飯の後、同室のみなさんが寝ていた時間帯も、恥ずかしい話ですが、「小学1年生からの書き方のドリルなど」をしてリハビリしていました。 結果、今の自分があると思います。

 多くの方にとって、病院の職員に求められているのは「優しい=甘い?」なのかもしれません。
しかし、自分にとっては「真の優しさとは、真の厳しさである」と思います。先生たちの厳しい口調は、本当から会社に復帰させようと思い、そういう口調にさせたのだと思います。
「強い口調で物事を言った」とか、「リハビリをもう少し軽めに出来ないか?」などの言葉を安易に発する方がたくさんおりますが、ただ単に勘違いされていると思います。

 病気は自分自身で治すもので、その手助けを先生方がやってくれている、と思います。
増加する一方のお年より、このような先生たちの気持ちをどうやって患者さんに分かってもらえるかが問題となるはずです。


 話は変わりますが、発症の凡そ1年前、スウェーデンやオランダなど各国のバリアフリー研修旅行に行かせていただきまして、行き先のスウェーデンの首都・ストックホルムにて43歳の誕生日を迎え、同行の方々からハッピーバースディをしていただき大変感激しましたことは、人生の忘れられぬことでした。
そこでは、今の自分がこのようなハンディを持つとは夢にも思わなかったので、自分のおばが視覚障害を持っていたのでそちらの方面を主体に観察しました。
同行された皆さんは建築関連の方が主体だったのでハード面を観察しましたが自分は違った観点からと思い「ソフト面からの観察」でした。

 ハードの面では、世界第一位といわれていることだけあって、整備が進んでいることはいうまでもありません。
しかし、なによりも日本では、健常者が点字ブロックや身障者駐車スペースに、自転車やバイクあるいは車などでふさがれていることに対し、スウェーデンでは絶対あってはならないことでした。
本当に素晴らしいというしかありませんでした。
また身障者用駐車スペースのことも観察してきましたが健常者の方が停め るようなことはありませんでした。

 これは単に「歴史の違い」といえば簡単ですが、日本では容易ではないように思えます。
バリアフリーというものは、いくらお金をかけて、立派な点字ブロックや身障者駐車スペースなど整備しても、周りの人々こころのバリアフリーがなければなんにもなりません。

 今、「ここで地域に求められること、地域ができること」は「こころのバリアフリー」と思います。何においても地域が変わるには、ひとりひとりの意識が変わるところからしか始まらないと思います。
人の意識を変えるというのは、「こころ」を以(も)って思いを伝えるということで、個々の「今を変える」のではなく「今に加える」ものだと思います。

 今年「NPO法人あい」に参加し、由利本荘地区の責を担うつもりでおります。
これから自分たちで出来ることは、まずは地域で暮らす高齢者や障害者が健常者との情報の格差是正を果たすことから始め、そのためにはIT分野を媒介とした広い意味での社会貢献活動が必要であるとの結論に達しました。
小さなことからはじめて一人が二人。二人が三人というように地域全体に浸透していただくつもりで行っていきたいと思います。

 考え方を変えれば態度が変わる

 態度が変われば行動が変わる

 行動が変われば人生が変わる

 

 


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TEL : 080-1841-7585 (担当:坪井)

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